延期の中身

  • 2023.04.10 Monday
  • 21:48

 

延期率を出したついでに

延期の中身を分類

 

大きくは天候か機器の故障や点検となります。

 

 

 

11年まではロケット本体の機器故障が目立っていましたが、

2012〜2018年にかけては、それもほぼなくなり、

オンタイムか天候不良による延期のみで、

 

最近は機器故障よりも設備故障による延期が少しずつ目立っている感じがあります。

 

機械の故障率に似ている感じですね。

 

H3も安定に持っていくまではまだまだ時間がかかりそうです。

 

あと気になるところでは、

Bも6号機のHTVで機器故障があったので、

 

H-IIやII Aの6号機、イプシロンの6号機、HTV6号機と

6番目くらいになにかあるのかなと感じました。

 

 

延期率と晴天率更新してみました。

  • 2023.04.09 Sunday
  • 10:59

 

7年ほど放置しておりました、

延期率と晴天率を最新データを元に更新してみました。

 

 

H-IIAロケット〜打ち上げの延期率を計算してみる

H-IIAロケット〜月別の晴天率を出してみる

 

このところオンタイム打ち上げが多かったため、

オンタイムと1日延期を含めると

半数近くがほぼ延期なく打ち上がる傾向にあります。

 

残りは2〜5日のところに収まっているので、

以前から書いていますが、余裕を見ると3日くらいは休みは確保した方が良さそうです。

 

 

延期日数(横)に対する打ち上げ回数を天候でまとめたグラフ

 

 

曜日別の晴天率は相変わらず週前半は良く、

週後半は悪い傾向にあります。

 

 

 

月別では1,2月と梅雨時はやはり天候に恵まれず

 

 

また、打ち上げ予定に対しての実績が

1,2,8,9月はあまり良い傾向にありません。

 

 

冬は冬型や氷結層が出やすく、

夏は台風による延期などが多いと考えられます。

 

 

とりあえず細かい分析は各記事をご覧ください。

 

H-IIAロケット〜打ち上げの延期率を計算してみる

H-IIAロケット〜月別の晴天率を出してみる

 

 

御前崎からH-IIA F45

  • 2021.12.23 Thursday
  • 10:44

 

ということで、御前崎からH-IIAです。

 

たぶん石廊崎や富士山からでもSRBからは目視で確認できていないので、

 

自分の中では(SRBから)初めて遠望からの目視観測になりますね。

 

(4秒インターバルを5枚コンポジット)

 

別カメラ

(18枚コンポジット)

 

そして、いつぞやの富士山から見た飛跡と同じような色なので、

富士山のあれ(目視では確認できていない)は確定と言うことでいいですかね。

6年かかってようやく(としておいて)検証できました。

 

あとは本当に富士山から検証できればなんですけど、

なかなか入山できて夜でというタイミングがないですね。

 

富士山から H-IIB F5

 

関連記事

臨時ニュース 〜 フジヤマ de H-IIB F5(御来ロケットを見た?)

 

 

H-IIA F39の打ち上げ後のロケット雲解析

  • 2018.06.23 Saturday
  • 10:26

 

先日の打ち上げも撮影した(していただいた)ので

続いてアップ

 

 

続いて6月の上空の風(CIRA86より)のようすです。

 

 

昨年夏にも観測しましたが、

やはりこの時期は東の風が吹くようです。

 

実際に撮影した映像と比較してみると

10km付近は東に流されていますが、

それより上空はその位置にとどまるか、若干西に動いている様子が記録されています。

 

 

だいたい1年くらいを通して観測していますが、

CIRA86の風の様子とおおよそ一致していることがロケット雲を解析することでよく分かります。

 

 

過去の雲解析

H-IIA F38の打ち上げ後のロケット雲解析

H-IIA F36の打ち上げ後のロケット雲解析

H-IIA F35の打ち上げ後のロケット雲解析

続夜光雲〜変化の全貌をとらえていた!?

H-IIA F38の打ち上げ後のロケット雲解析

  • 2018.06.23 Saturday
  • 10:07

 

撮影して(していただいて)

放置していた動画をアップ

 

まずは、F38の打ち上げ童画

 

 

続いて CIRA86 の高層の風の様子。

2月末の打ち上げでしたので、2月と3月を参照

 

 

高高層はだいぶ流れが異なりますが、

ブースターの切れるだいたい60kmくらいまでは3月の10kmくらいが

西風が強いようですが、だいたい同じような流れになっているようです。

 

 

いつものように画像を横並びにすると、

10km付近は東へ、その上はあまり動かない、

そしてブースターの切れた60kmは再び東へ雲が流されており、

上空の流れがほぼ一致することがわかります。

 

 

過去の雲解析

H-IIA F36の打ち上げ後のロケット雲解析

H-IIA F35の打ち上げ後のロケット雲解析

続夜光雲〜変化の全貌をとらえていた!?

宇宙から見た燃焼試験

  • 2018.05.29 Tuesday
  • 20:19

さて、先日燃焼試験を見たのですが、
現地へ行かなくても良かったかなと
(と書きつつ体感しないと味わえないいろいろがありますので、結局行くのですが)

というのもあるものに写っていたから。




はい、毎度おなじみひまわりです。
わかりづらいのでマークを付けてみると



この時間ほぼ快晴だったので、明らかに燃焼試験のものである思われます。

こんなものまで写るんですね。

行けないときの楽しみが増えました。

6月打ち上げ、晴天率は?

  • 2018.04.25 Wednesday
  • 12:32

 

さて、6月にシリーズでは初めての打ち上げが決定しましたが、

ちょうど梅雨時なので、天候が気になるところです。

 

ずいぶん大昔に計算した晴天率を引っ張り出してみると、

年間を通して、6月中旬は一番天候の悪い期間というのが分かります。

 

6月11日は計算では中旬なので、晴35%、曇り25% 雨40%となっています。

 

種子島(上中)の晴天率を計算してみる〜H-IIA/Bロケット打ち上げより

 

種子島 ロケット 晴天率

 

ということで、4割は雨で、あとは打ち上げ制限(雨の場合は8mm/h)に引っかかったら延期となる感じです。

 

打ち上げ主要制約条件

 

H-IIシリーズ通算50機打ち上げおめでとう!

  • 2017.12.23 Saturday
  • 11:31

H-IIAF37が上がったということで、

H-II 8本 - 1本は未だ上がらず展示物
H-IIA 37本
H-IIB 6本

計51 - 1 = 50本

とりあえず失敗含めて上げられたH-IIシリーズが通算50機となり、
日本でここまで多く上げられたら大型シリーズがないので、
非常におめでたい打ち上げとなりました!!
現地で見たかった

あと、別の意味でおめでとうがあるので、おめでとうさん( ´艸`)


さて、次は50機連続打ち上げ成功・・・
と行きたいところですが、
H-3出るとたぶんIIシリーズが縮小されるので、その日は来ないかも〜

H-IIA F36の打ち上げ後のロケット雲解析

  • 2017.10.18 Wednesday
  • 12:52

 

動画はまだ編集中ですが、

先に、F32F35に続いて、F36でも雲の動きを撮影していただきました。

 

※カメラの設定時刻が10秒ほどズレています

 

例によって CIRA86 から10月の風の動きをグラフにしたものです。

 

 

動画に重ねてみると、

20kmと40kmは東へ流され、その他は少しずつ流されているのがおおよそ一致します。

 

 

F32,35,36のそれぞれの季節を重ねてみると、

今回10月は2月とだいたい同じですが、全体的に弱め

8月は全体的に東風(東から西方向)が吹いているようです。

 

 

3シーズンを撮影してみましたが、

高層大気の風は冬は西風、夏は東風が主に吹いており、

CIRA86のそれとおおよそ一致することも読み取れました。

 

 

 

夜光雲と絡めると、関東では夏よりも冬の方がより夜光雲が見られる可能性がありそうです。

また、遠方観測も関東は冬場の方がより確認できる可能性がありそうです。

 

それと、いつもより長めに撮影したので、雲が薄く、見えなくなるまでの時間を確認したところ、

だいたい1時間半〜2時間といったところのようですので、

夜光雲が確認できる打ち上げは、日の入の1〜2時間前の打ち上げ、

例えば18時に日没なら16時くらいの打ち上げがギリギリ見られる可能性がある

という感じではないかと読み取れました。


今回の打ち上げは日の出でしたので、

国内と言うよりは海外、例えば上海や台湾などでもしかすると夜光雲のようなものが見られたかもしれません。

 

が、計算するとかなり低い仰角なのと、例によって雲が東へ流されるので、

見られないかな。

 

 

 

 

過去の雲解析

H-IIA F35の打ち上げ後のロケット雲解析

続夜光雲〜変化の全貌をとらえていた!?

 

 

H-IIA F35の打ち上げ後のロケット雲解析

  • 2017.08.30 Wednesday
  • 22:48

 

今回のH-IIA F35は2年前のH-IIB F5の検証ということで登りましたが、

上空は快晴でしたが、水平線から2度くらいのところはもやっていたため、

結果的に写真判読からもロケット雲らしい物は得られませんでした。

 

冬場に見られる夜光雲も発生するのではないかと思い、

日没まで観測をしましたが、やはりそれらしい雲は見られませんでした。

 

では、なぜ見えなかったのか?

 

ということで、ロケッこ分身の術で種子島にも足を伸ばして、

前回F32と同じような構図でロケット雲がどのように広がったのか分析してみることにしました。

 

その動画が下になります。

 

※カメラの設定時刻が3分ほどズレています

 

これを見ると、F32とは全く広がり方が違うようです。

 

F32では、全体的に西風に乗って雲が東方向へ流される様子が映っていましたが、

今回のF35では、ほとんど種子島上空、つまり、西方向へ戻される感じで雲が漂っている様子が観測されました。

 

 

前回同様に中層大気の風をCIRA86から入手してみると、

 

 

 

確かに40〜60kmは東風が吹いている様子が見えます。

映像に重ねてみると

 

 

うーん、なんか違う形ではありますが、

10kmくらいは少し東、20km位は停滞、

それより上は西に流される点では一致していると言っても良いかもしれません。

 

 

ということで、富士山でいくら待ってもロケット雲らしきものを見つけることができなかったのは、

ロケット雲が富士山より遠ざかってしまったから、

という可能性が一つあるのかもしれません。

 

もしそうだとすると、

夏に関東など東側で遠方観測するのは難しい可能性があるかもしれませんので、

 

引き続き夏の遠方観測はいろいろ調べていく必要があるかもしれません。

 

 

 

ところで、ロケット的にも途中向かい風を突き進むので、

夏の打ち上げってもしかするとシビアなのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

過去の雲解析

H-IIA F36の打ち上げ後のロケット雲解析

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