H-IIAロケット〜打ち上げの延期率を計算してみる

  • 2010.09.16 Thursday
  • 12:28


2016/10/26 更新中

過去のプレスから、
発表と実際の打ち上げをリストアップして、
H-IIAが延期した確率などを計算してみました。

※AとBで分けようと思いましたが、同じ種子島で上げられると言うことで、
[]がAB合算した割合としています。

→同じ種子島なので、計算結果はA+Bになり、

[]内をそれぞれの率で表現しています。[Aの率/Bの率]という感じです。



発表ジャストに上がったのは6機27.3%[9機34.6%])なので、
約7割は延期する可能性があるってことになります。
(最近はジャストで上がるため、21号機までは8割でしたが、
22号機を含めると1割延期率が下がり、良い傾向になっています)

延期の中を分析すると、

1機の打ち上げで延期する回数は1〜3回(平均1.63回[1.68回])で、
1回のみ延期は9機[10機]で、全体の41%[38.5%]、
延期のみ(16機[17機])で計算すると56%[59%]なので、

7割の内6割は延期1回で上がったことになります。
およそ5分5分というところで、1回延期であがれば運がよかったということですね。


変わって、延期は最短1日、最大で80日、平均3.6日[3.5日](1日以上10日以内)になります。

ただし、最短1日(または再延期翌日)というのは燃料を入れていない場合(F10)や
2日前に天候判断で延期(F20)などのレアなケースになります。

もし、燃料を入れてから延期する場合は2日以上は確実に延期となりますから、
(燃料を入れると中2日打ち上げできません。
X日(たとえば2月28日)にあがる予定が、延期になると、最短でもX+3日(3月3日)以降となります)


こういった点を踏まえて、確実に打ち上げを見ようと考えるなら

移動日と滞在日、そして延期を含めて、最低でも
 

1週間休み


を取らないとロケットの打ち上げは見られない

と考えておいた方がよいと思います。
(このあたりは妄想プランで説明していきます)

※新しく曜日別の延期率について下の方に書きました。
それによると週末に多く上がる傾向が見られますので、土日を挟んで休みを取れれば負担が少なくて良いかもしれません。


打ち上げ当日の天候も付けてみました。
F21が晴れて打ち上がったので、やや晴天率(打ち上げ全体が見られたの)が上がり、
52%って所でしたが、F22が曇りで5分5分となりました。
今のところ、おおよそ半分は晴れる可能性があります。
月別の晴天率をまとめてみました)


何度も行っているので話を聞いたりすると、
晴れた日は意外と晴れ男、女がいらっしゃいます。もちろん、その逆も・・・。

自分の天気運があまりよろしくないと感じていたら
是非とも晴れ男、女を同行させまちゃいましょう


蛇足してしまいましたが、
F18号機や、F19号機は1ヶ月の延期はあったものの、
延期率の割に、晴天率ともにかなり運がいいと感じます。
しかも休日の打ち上げでしたので、その点も含めると最もよいのではないかと思います。



ついでに、自分の行った回を分析して見ました。

ジャストで上がったのは3機のみで、他は全部なにかしらの延期が入っています
また、晴天率は、晴れ5機、曇り5機[6機]なので、おおよそ半分になっています。

なお、西側(長谷公園方面)で見たときは1度も晴れたことがありません・・・
もし、私が西側で見学していたら、大変運が悪かったと思って下さい

それと、表中の△は、島には行かずに、内之浦や父島など遠方から見学したという感じです。

F9の内之浦で見たときは、結構な雲がありましたが、雲間から一瞬だけ飛跡が見え、
F23の父島はキラキラ光る軌跡を見ることができました。

こういった見学も面白いかもしれません。


参考値として、旅の計画にご活用下さい。


   

号機 積荷

延期履歴
先頭が発表
赤/延期
青/打ち上げ

延期
日数
延期
回数
打ち上げ
当日の天気
理由 見学
履歴
A1 VEP-2 2001/8/25
2001/8/29
4 1
機器不具合
 
A2 つばさ 2002/1/31
2002/2/3
2002/2/4
4 2

試験延期、機器不具合
天候不良
 
A3 こだま 2002/9/10 0 0
A4 みどりII 2002/12/14 0 0
A5 IGS 2003/3/28 0 0
A6 IGS 2003/9/10
2003/9/22
2003/9/27
2003/11/29
80 3


機器不具合
機器不具合
機器不具合
 
A7 ひまわり6号 2005/2/24
2005/2/26
2 1
天候不良
 
A8 だいち 2006/1/19
2006/1/23
2006/1/24
5 2

機器不具合
設備不具合
 
A9 ひまわり7号 2006/2/15
2006/2/18
3 1
F8延期のため
 
A10 IGS 2006/9/10
2006/9/11
1 1
天候不良
 
A11 きく8号 2006/12/16
2006/12/18
2 1 天候不良
 
A12 IGS 2007/2/15
2007/2/16
2007/2/22
2007/2/24
9 3


天候不良
天候不良
天候不良
 
A13 かぐや 2007/8/16
2007/9/13
2007/9/14
29 2

機器不具合
天候不良
 
A14 きずな 2008/2/15
2008/2/23
8 1
機器不具合
 
A15 いぶき 2009/1/21
2009/1/22
2009/1/23
2 2

天候不良
天候不良
 
A16 IGS 2009/11/28 0 0
A17 あかつき 2010/5/18
2010/5/21
3 1
天候不良
 
A18 みちびき 2010/8/2
2010/9/11
40 1
機器不具合
 
A19 IGS 2011/8/28
2011/9/17
2011/9/18
2011/9/23
26 3


機器不具合
天候不良
天候不良
 
A20 IGS 2011/12/11
2011/12/12
1 1
天候不良
 
A21 しずく 2012/5/18 0 0
A22 IGS 2013/1/27 0 0
A23 GPM主衛星 2014/2/28 0 0
A24 だいち2号 2014/5/24 0 0
A25 ひまわり8号 2014/10/7 0 0
A26 はやぶさ2 2014/11/30
2014/12/1
2014/12/3
3 2

天候不良
天候不良
 
A27 IGS 2015/1/29
2015/2/1
3 1
天候不良
 
A28 IGS 2015/3/26 0 0
A29 Telestar 2015/11/24 0 0
A30 ひとみ 2016/2/12
A31 ひまわり9号 2016/11/1
B1 こうのとり1 2009/9/11 0 0
B2 こうのとり2 2011/1/20
2011/1/22
2 1
天候不良
 
B3 こうのとり3 2012/7/21 0 0
B4 こうのとり4 2013/8/4 0 0
B5 こうのとり5 2015/8/16
2015/8/17
2015/8/19
3 2

天候不良
天候不良
 
B6 こうのとり6

2016/10/1

2016/12/9

69

衛星不具合

 

 

 

 

 

回数 平均日数 平均回数

(延期のみ)

打ち上げ回数 35[30/5]回
最大延期日数 80[80/3]日
最大延期回数 3[3/2]回
延期なし 14[11/3]回 40[37/60]%
延期 21[19/2]回 6.7[7.7/1]日 0.9[1/0.6]回 60[63/40]%
1回の延期 12[11/1]回 34[37/20]% 57[58/50]%
1日延期 2[2/0]回 6[7/0]% 10[11/0]%
1日以上の延期 21[19/2]回 13.69[13.00]日 1.63[1.68]回 60[63/40]% 43[42/50]%
1〜5日以内の延期 15[13/2]回 3.67[3.54]日 43[43/40]% 71[68/100]%
1〜10日以内の延期 17[15/2]回 2.70[2.64]日 49[50/40]% 80[79/100]%
10日以上の延期 4[4/0]回 43.75[43.75]日 11[13/0]% 19[21/0]%

 


ここまでは文字だけでの説明でしたが、
文字では伝わらないところもありますのでグラフにしてみました。
(ここを参考にされた、とあるつぶやきの逆参考です)

まずは頻度から。

色は晴れが橙、曇りが水色です。
延期するとやや曇る可能性が高そうな傾向です。
逆にストレートに上がった方が晴天率は高そうですね。
 

 

Aのみ
ロケット 延期率
A+B
ロケット 延期率


最近では定時に上がることが多いですが、
もし延期するとだいたい1〜5日以内に固まっていることから、
なぜ1週間休まないと見られないのかは、
この頻度グラフからも読み取れるかと思います。

なお、離島ですので、海を渡る分を含めなくてはならないので、
見学1日+移動日1〜2日で最低でも2〜3日となります。
下の方で新しく曜日別のグラフを集計してみましたが、運が良ければ週末に重なることもあるので、
1日程度の有休で済む場合もあります。


次に月別の打ち上げ頻度(延期ありなし含む)をグラフにしてみました。
縦が回数、横が月になります。
 

Aのみ
ロケット 延期率
A+B
ロケット 延期率

 


どの月も全く延期がない、ということはなさそうですが、
1、2、9月が打ち上げ頻度が多く、さらに延期も目立っています。
プレスを見ると、天候不良による延期が多いです。

1,2月は冬型が強まって天候不順で延期する場合が多く、
9月は台風シーズンと重なり、延期するというケースが考えられます。

どの月も延期を頭に入れておく必要がありますが、
1、2、9月は特に注意(天候を考慮に入れておく必要がある)といったところでしょう。


それともう一つ曜日毎の延期について考えてみました。
青が最初のプレスで設定された日程で、
赤、緑が実際に上がった延期ありなしの積み上げグラフとなります。
グラフ中の数字は曜日毎の割合になります。
 

 

Aのみ
ロケット 晴天率 曜日
A+B
ロケット 延期率

 


面白いことに、木曜日設定が多めで、全体としては半分が週末に設定されることが多いようです。
しかし、実際には延期が入ってしまい、木曜日だけ、しかもAもBもなんとすべて延期で打ち上げ0回で、
残りも週末に再設定されるため、全体の7割が週末打ち上げとなっています。

木曜日設定は延期確率が高いのかもしれません。

さて、上の方で、1週間は休みを取らないといけません!と書きましたが、
週末にかたよって打ち上げされる傾向、つまり、土日を挟んで休みが取れば良いことになるので、
休みをガッツリ取らなくても、前後をうまく休ませてもらえれば良い感じで打ち上げ見学を見ることができそうです。



・詳しい理由等はプレスを見てください。

・天候は晴れていても、SRB分離までの過程が見られなかった
ということで曇としている場合があります。
場合によっては見られた場所(種子島内で)もあるかもしれませんので、コメントください。

・雨が降っていても、曇りとしています。

・この記事は打ち上げ事に更新されます。


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110924更新
120601更新
120708追記
140131更新 一部記載ミスを訂正
160210追記(日付とリンクのみ 計算は22号機まで)
161026更新 表のみ、グラフは後日

 

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