DellサーバRAID構築〜PERC H710編
- 2013.07.31 Wednesday
- 23:16
最近なのか、既にあったのか、最近のDELLサーバーではF10でLyfecycle ControllerからRAID構成ができる(日本語で)ようになり、
合わせてOSのインストールも付属していたDell Systems Management Tools and Documentation CDではなく、
このLyfecycle Controllerから行えるようになりました。
その辺を改めて別投稿する予定です。
→投稿しました。
DellサーバRAID構築〜PERC H710 Lifecycle Controller編
なお、下の方法で構築して、OSをF10から入れても問題はありません。
※CDが添付されていない場合のOSインストールは必ずF10から行ってください。
OSはインストールできてもドライバがインストールされないことがあります(手動となる)。
全体的な流れから見ると、構築はF10から行うことをお勧めします。
追記161122
LifecycleからのRAID設定の場合、2グループ(アレイ)以上の作成ができないようである。
もし、2グループ以上の構成を検討している場合は、
下の方法で、構成する必要があるようだ。
H730でもだいたい同じように設定できる要ですが、
Hot Spareの割り当て方法など一部に変更があるようです。
記事はここから>>>>>
続いて、H710というコントローラの場合
こちらはWebライクで操作出来るので、前回のH700よりは使い勝手が良い反面、
画面が多岐にわたるので、コンパクトに状態が見られるH700の方が良いかなと感じます。
もし、これを読んで構築に失敗しても責任取れませんので、あしからず。
とりあえず、マニュアルはこちら
マニュアルは文字だけなので、図付きにしてみた感じです。
製品マニュアル: PowerEdge RAID Controller H710
※H310もほとんど同じ設定画面でした。
■System SetUpを起動する
まずサーバを起動してロゴが出たらF2キーを押します。
System SetupからDevice Settingsをクリックします。
Device SettingsからRAIDコントローラを選択します。
■工場出荷を削除する
Configuration OptionsからController Managementをクリックします。
Clear Configurationをクリックする
実行していいか?と聴かれるので、Confirmにチェックを入れてYesをクリックします。
※工場出荷が消えてしまうので、場合によってはサポート対象外となることもあります。
また既に運用しているもので構成を変えたりしたい場合は、あらかじめバックアップを取っておかないと、実行した時点ですべてパーになってしまいます。
削除成功
■新しいバーチャルドライブを構築する
自分好みの仮想ドライブを構築していきます。
Configuration OptionsからVirtual Disk Managementをクリックします。
続いてCreate Virtual Diskをクリックします。
設定画面
RAIDの種類を選択します。
とりあえず、RAID5で組んでみます。
続いてRAIDで使用するHDDを選択します。
Select Physical Disksをクリックして、
RAIDにするHDDを選択(チェックを入れる)します。
Hot Spareを組む場合は、それを除いたHDDを選択します。
選択したら、Apply Changesをクリック
構築に時間がかかるよというメッセージ
ちなみに、H700と違って、Initializeしなくても勝手にバックグラウンドで作っている感じがします。
構築が始まらない場合はStart Operationをクリックすれば開始されるようです。
バーチャルディスクに適当な名前を付けて、
後はデフォルトで、Create Virtual Diskをクリックします。
H700と同様に、コントローラは2000Gしか認識できないようなので、上の3725Gは
2000Gと1725Gに分割されてしまいます。
したがって、必要なドライブ容量が決まっているようなら、大きい順に切り出していきます。
※小さい順や順不同にすると、それより最小の切りだししかできなくなってしまいます。
もし失敗したらDeleteか一番上の工場出荷の削除方法でクリアして構築しなおしです。
追記150728 同じ710で久しぶりに構成したら2Tの壁がなくなったのか大きいサイズのVirtualDiskが構成できるようになったみたい(?)です。 もしかすると、物理HDDディスクの容量に依存するのかもしれませんが。 (この記事はを書いたときは1Tだったが、今構成しているのは3TのHDD) それと、2Tの壁がなくなったと言うよりも、BIOSかUEFIかという問題があり、 もし、2T以上の構成をする場合はUEFIをあらかじめSystemBIOSで設定しておく必要があるようだ。 |
Confirmにチェックを入れてYesをクリックします。
やっぱり時間がかかるよというメッセージが出てきます。
切り出していく場合は、続きの作業でRAID5、Free Capacityを選択して、Select Disk Groupsをクリックします。
Disk Group をチェックして、Apply Changesをクリックします。
必要な容量と名前を付けて、Create Virtual Diskをクリックします。
Free Capacityがなくなるまでこの作業を繰り返します。
ちなみに、1つのバーチャルドライブ(4T)なら6時間もあれば構築できますが、複数作るとやたら時間がかかります。
下手すると3日くらいずっとガラガラしっぱなし。
なので、納期が決まっていたりする場合は早く構築しておかないと大変なことになっちゃいます。
■Hot Spareを追加する
上で構築したバーチャルディスクにHot Spareを追加します。
Virtual Disk ManagementからManage Virtual Disk Propertiesをクリックします。
最下部にあるManage Dedicated Hot Sparesをクリックします。
追記170328 H730コントローラから、Hot Spare設定がPhysical Disk Managementから行うようになったようです。
その場合、Hot SpareにしたいHDDを選択し、割り当てたいグループに関連付けるという流れになります。 |
Hot SpareにするHDDを選択(チェック)します。
Add Hot Spareで追加します。
追記150728
全然気がつきませんでしたが、Hot Spareに割り当てるVirtual Disk(以降VHDD)を選択するため、例えば、Virtual Diskを2つ作った場合(例えば、VHDD1をC、VHDD2をDドライブとか分ける感じで)、どちらか一方に対してしかHot Spareを組めないようです。 なので、VHDD2に割り当てた状態で、VHDD1にOSを入れたら、 かりにVHDD1が壊れたらどうなるのだろうか・・・と不安になります。
もしOS側でパーティションが分けられるようなら、1つのVHDDを構成して、インストール時に分けた方が良いのかもしれません。
追記170328
これまで専用Hot Spareとして割り当てを行っていましたが、
最近のRAIDコントローラではグローバルHot Spareという機能があり、
VHDD1,2と2グループ作った場合でもどちらかのグループで故障が発生した場合、
その故障した方に割り当てられるという機能が付いたようです。
|
Confirmにチェックを入れてYesをクリックします。
再び構築のメッセージ
■RAID構成を構築する
たぶん勝手にバックグラウンドで構築されているようですが、
構築が開始されない場合は、Select Virtual Disk OperationsからStart Operationを行います。
(構成を変更した後、Applyとかクリックしていないと手動での構築になるっぽいです)
構築が始まっていれば、進捗状況が出てきます。
始まっていない場合は、Start Operationで開始です。
再起動やシャットダウンした場合は、その部分から再開されるようです。
追記
H700のときはOSが勝手に認識してくれてインストールできたような気がしましたが、
(もしかしたら、インストール中にドライバを入れた?)
H710はがんばってもドライブを認識しないので、サーバに入っている冊子に書いてあるとおりに、Dell Systems Management Tools and Documentation CDからインストールを試みてとりあえず、インストールできました。
→最近のサーバーはCDが付属されなくなったようで、
同じことを起動時にF10でLifecycle Controllerを呼び出すようです。
そこにOSセットアップやRAID構成が日本語で行える機能があります。
追記
H310もほとんど同じ画面で設定が行えるようです。
追記161122
LifecycleからのRAID設定の場合、2グループ(アレイ)以上の作成ができないようである。
もし、2グループ以上の構成を検討している場合は、
上の方法で、構成する必要があるようだ。
関連URL
製品マニュアル: PowerEdge RAID Controller H710
ユーザーズガイド (PDF)
こちらの方はドライバを落としてインストールしてみたそうですが・・・
2008R2インストール時に謎のパーティションが作成される…
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コメントありがとうございます。
サーバーのマニュアルはどのメーカーも分かりにくいので、書き置きしておきました。
お役に立ててよかったです!
H710経由で接続しHDDをそのまま使用することはできないでしょうか?
仮想PCのデータをHDD抜き差しで移動させたいのですが、今使用しているRAIDカードだと全容量強制的にVirtualDiskにされてしまってできないんです(涙
コメントありがとうございます。
どこかで使っているHDDをH710に接続して使えるか?ということでしょうか。
メーカーでないので、よく分かりませんが、
接続できるHDDは専用のケースに入っているため、
普通に転がっているHDDを挿すということができないのではないかと思っております。
またコネクタもSATAとSASの違いがあるので、その点でも難しいかもしれません。
仮に、H710にさせたとしても、基本的にはビルドが始まるため初期化は必須かと思います。
RAID0(HDDを素のまま利用)構成でもたしかビルドされたように認識しています。
USB等で挿して、データを移すのが良いかと思います。
やっぱり、強制的に初期化されるのですね。
一応、そのほか2点は解決したのですが、無念ですorz
>>HDDは専用のケースに入っている
中古の中身を取り出したガワを使ってます。
>>コネクタもSATAとSASの違いがある
SASコネクタにSATAデバイスをつなげることは可能です。
(その逆はできませんが。下方互換?)
なるほど、ケースのあるのですね。
RAID構成が変更できるなら、HDD1本をRAID構成から外して、
そのHDDをRAIDから外す、外部設定をすれば良いのかもしれません。
やったことがないので分かりませんが、
新しく接続されるHDDは初期状態が外部になっているので、
外部にすることで、RAIDカードを通さず、直接みられるようになるのかもしれません。